靴底の減り予防の補修ゴムがすり減ってきたので貼り替えてみた
特に写真左側の補修ゴムが摩耗しており、端の方は1㎜の厚みもない状態なので本体のソールに浸食してしまう前に交換していきたいと思います。
靴のすり減り予防用補修ゴムの貼り換え手順
【用意するもの】
・替えの補修ゴムと付属している釘
・靴用の補修ボンド←※粘着シールタイプをシールのまま使用する際は不要です。
・トンカチ(ハンマー)
・デザインナイフ(カッター)←ボンドを使用している場合に剥がし残しを取り除くために使用します。
手順①釘を抜く
ボンドを使っている場合は、このように剥がしきれないボンドがソールに残ります。
手順②ソールを綺麗にする
剥がした後のボンドやテープの凹凸を綺麗にしていきます。
ブラシで擦り落としたり、デザインナイフでボンドの部分だけ切ると粗方剥がすことができます。再度ボンドを使用して同じ場所に貼り換えるのであれば凹凸がほとんど無くなれば十分です。
(溝で固まっているボンドは再度ボンドを流し込む必要がないように故意に残しています)
ソールのすり減り防止ゴムを外し、本体ソールの減り具合を見てみる
補修ゴムを剥がし終えボンド等を除いた後で靴の踵を見てみると、こんな感じです。
補修ゴムのおかげで本体ソールの踵のすり減りを十分に予防できているのでないでしょうか^^
手順③靴を洗う
それでは再度、補修ゴムを貼るために靴底を綺麗に洗います。
(ぐるりと回すと踵の内側に水が溜まらないように干せる靴用ハンガーを使用中)
水切りをしやすいので乾きにくい雨天や冬場に頼もしいハンガーです。
手順④靴が乾いたら、ボンド&テープで補修ゴムを張り付ける
※粘着シールで貼り換える場合は、この作業は不要です。
(粘着シールを剥がしボンドをのせた状態です)
これを剥がした部分へ付けていくのですが、
はみ出したボンドを拭き取り、ボンドが乾き始めて補修ゴムがズレにくくなってから釘打ちをしていきます。
手順⑤釘打ちをする
(こちらは、テラオ株式会社さんの「靴底修理キット‐スーパーラバープレート粘着付」を使用)
※テラオラバープレートシリーズにはM・Ⅼなどがあります。
(こちらは、ニューキストさんのニューキスト④を使用)
※ニューキストシリーズはNo.(ナンバー)によってサイズや色などが異なります。
その他、コロンブス靴修理キットラバープレート大・小等々、様々なメーカーさんの補修ゴムがありますのでお手持ちの靴に合いそうなサイズ・色・形を選んでみて下さい。
実際にソールのすり減り防止ゴムを使用していて感じる事や注意点
・補修ゴムを付ける場合は新品の靴に付ける方が剥がれにくいです。
・本体のソールがすり減った状態では隙間が出来やすく剥がれやすくなります。
・ソールが平らではない場合は予め補修ゴムを曲げて、ソールのカーブに合わせるとやや浮きにくくなります。
・靴のサイズが合っていなかったり、靴紐が緩すぎて靴が足にフィットしていない状態での歩行は、踵を地面に引きずりやすいため剥がれやすく摩耗が早まります。
・歩く距離、歩き方、歩く場所にもよりますが週2~3回程度の頻度であれば3回前後の交換で1年ほど本体の踵のすり減りを防げると感じます。
・道路わきの排水用の溝の上においてある表面がギザギザの鉄板、砂利道、段差などで補修ゴム部分を強く引っかけてしまうと剥がれることがありますのでお気を付けて下さい。
・靴底の確認を怠ってしまうと本体の踵のソールがすり減ってしまうため定期的に確認することが望ましいです。
3年以上使用している靴と数回程度しか履いていない靴を見比べてみました
以前の記事が2016年9月。今回は2018年12月ですので丸2年以上は経っています。
以前の時点で1年目(灰色の靴)と新品(緑の靴)でしたので、今回で3年3カ月と2年3カ月ですね^^
緑の靴の方は数回履いた後、長期保管していたためほとんどソールはすり減っていません。
一方、灰色の靴の方は、前回から使用頻度は下がり月数回~週一程度です。(以前は週2~3程度)
引っ張り出して開封してみると、長期保管中に加水分解してなかったので幸いなのですが、ブルーミング現象が起きていました。
靴のソールを見比べる前にハプニング発生!!(;・∀・)汗
靴のソールに白い粉が付着している?ブルーミング現象って何よ?
Bloomというと花盛り、開花、新鮮という意味であり、口語では鮮度などを失うというニュアンスだそうですが…因果関係あるのかは定かではありません。(謝)
平たく述べると、
のことです。
ゴムの表面に白い粉が付くのはなぜ?
ゴムに配合剤を添加して、それを加硫して製品化しますが、その過程でいろいろな種類の配合剤を、ロール練りしながらゴムに加えていきます。
この時に配合剤を大量に添加すれば起こりやすく、練っている時は発熱し、温度が高くなり配合剤が溶解しやすい状態、つまり過剰にゴムに配合されている場合は、室温に戻ると配合剤がゴム表面へ出ようとします。
これが粉であればブルーム(ブルーミング)、液体であればブリードと呼んでいます。出典:共和ゴム株式会社-よくある質問-ゴムの表面に白い粉が付くのはなぜ?
液体の場合は、出血する/樹液を出す等の意味でもあるブリード(bleed)と呼ばれます。雑学程度にお流し下さい。
(ブル―ミングシューズ⁈)
靴に現れたブルーミングの落とし方
結論から述べると、艶出し剤を使用して綺麗することができました。
めで(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾たし
今回の経験で水洗いでは、ほぼ落ちない事を学びました。
もしも洗えば取れる白い粉であれば、その正体は白カビかもしれません。
ブルーミングを落とすには100均一の艶出しスポンジでも大丈夫?
ブルーミング減少によって白い粉に包まれたソール綺麗にするための艶出し剤については缶スプレーなどもありますが、
100円ショップで販売されている革靴用などの艶出しスポンジにも似たような成分が含まれていたりするため安価な方から試してみてはいかがでしょうか。
※注意点※成分にロウや乳化剤など含まれています。そのまま履くと滑りやすく転倒の恐れもあるため十分にお気を付け下さい。
綺麗した後で乾拭きなど行い、滑りを和らげてみるといいかもしれませんね。
では、拭いてみましょう!
スニーカーのソールにできた白い粉「ブルーミング現象」を艶出しスポンジで拭いてみた
(右半分を艶出しスポンジで拭いた状態)
ツヤツヤのピカピカのスベスベになりました。そのまま両側とも磨くと、
まるで新品のようです!※新品はこんなにテカテカに黒光りしていません。

4年目の灰色の靴と数回使用の同型の緑の靴を数年ぶりに並べてみました
予期せぬブルーミング現象にアタフタしてしまいましたが、初めての貴重な実体験でしたので話題に取り上げることもできて結果オーライです^^
やっと見比べ写真を表示できますね。
(左:4年目/右:数回使用)
(上:数回使用/下:4年目)
流石に4年目となる灰色の靴は、ソールの裏全体にすり減りが見受けられますね。
また、ソールの側面には細かいヒビ割れも現れ始めました。
それでも、これからも長持ちして欲しいので大切にしていきたいと思います。
靴の踵減り防止ゴムは靴を長持ちさせるのに心強いです(‘◇’)ゞ
