この記事では、はめ込み式の腕時計の電池が切れたので交換手順と必要な工具の使い方について整理してみました。
はめ込み式:腕時計の電池交換に必要なもの
こじ開け:裏蓋を開ける工具

▼はめ込み式の腕時計には「こじ開け」を使用(※スクリューバック式には使えない)
日本製で有名な明工舎のこじ開け(スーパーコジ明け)です。スチール製で錆にも強く長期間使えています。
評判の高い国産メーカーなので工具の値段は高めです。
▼裏蓋がスクリューバック式の腕時計には「2点式オープナー」や「3点式オープナー」使用(※はめ込み式には使えない)
裏蓋閉め器:閉めるための工具

▼はめ込み式の腕時計には「裏蓋の閉め器」を使用
手で閉まらない場合は必要になる工具なので裏蓋が手で押さえて閉まる場合は不要です。
※スクリューバック式の腕時計には「2点オープナー」や「3点オープナー」使用
ばね棒外し(ベルトの付け根外しに使う工具)

本体ラグ(lug)とベルトの付け根を繋ぐバネ棒を外すものになります。
ベルトを付ける部分ラグに穴が貫通しているタイプは、ピン型で押し込んで外すことができます。
ラグ穴がないタイプの腕時計は、ベルトの付け根のバネ棒を内側からY字型のバネ棒外しを引っかけて外します。
ベルト調整用のピン外し棒

▼ベルトを台の溝に立ててピン外し棒とハンマー軽く叩きながらピンを抜くタイプ
▼腕時計を台に寝かせた状態でピン外しのハンドルを回して押し出すタイプ(台の端の溝にベルトを立てることもできる)
押し出したピンが取り出せないときは、長めのバンドピン抜き棒も使えます。
ハンマーは、①ベルトをベルト外しの台の溝に立てて側面から叩いてピンを抜く時やベルトの長さを調整した後で②ピンを戻すときに手で押し込みきれない部分をハンマーのプラスチック側で軽く叩いて少しずつ押し込む時に使います。
注意点:ハンマーで強く叩くとベルトの側面に傷が増えたり、ピンが曲がってしまう恐れがあるので慎重に行なってください。
※ベルトにビニールを当てておくと傷を和らげることができます
重要:ピンを抜く向きが決まっている腕時計もあります。ベルトの内側に「矢印マーク」で抜く向きを刻印している時計もあるので事前の確認が必須です。
ピンの向きが決まっている腕時計では、向きによってピンの頭の太さも違う(割りピンが使用されてることが多い)ため、抜く時だけでなく差し込む時の向きにも注意してください。
ビニール手袋
腕時計の内部に埃や指紋が付着しないようにビニール手袋を着用します。
布手袋は繊維が内部に落ちるおそれがあるのでビニール製の方が向いているでしょうか。
交換用の電池
交換の電池の型番は、取扱説明書または内蔵されている電池の表面に記載されているので同じものを用意します。
一部のボタン電池は100均一にも置かれていますが、ない場合は通販サイトや家電量販店などで購入する必要があります。

裏蓋の開け方
裏蓋の開け方:こじ開けを使用したはめ込み式
はめ込み式の腕時計の側面には、こじ開けを引っかける溝があるタイプと溝がないタイプがあります。
溝があるタイプは、比較的簡単に開けることができるのですが、こじ開けを差し込む隙間(溝)が見えないタイプの腕時計は電池交換のときに傷つきやすいので要注意です。
※マスキングテープやビニールなどで側面や裏蓋の表面を保護した方が擦れ傷を減らせるかもしれません。

メーカー保証がある場合や防水機能のある時計は、メーカーや防水の時計に対応している修理屋さんに任せることを推奨します
※自分でやると防水機能がなくなるだけでなく、壊れるリスクもあります。自己修理をするときは自己責任で行ってください。
体験談:こじ開けの差し込み口が見えない裏蓋を開けると側面の傷が増えやすい?
溝が見えないタイプの腕時計を初めて自分で開けたときには「差し込み口どこ?」と迷走してるうち側面が余計に傷付きました。
二回目以降も差し込み口の隙間が狭いので滑って傷が増えています。
こじ開けを扱うときは注意してください。先端が鋭く力を入れた時に滑って指に刺さると切れます。
怪我をしないように注意しながら工具を扱ってください。
開けてみたら裏蓋の縁の一部に傾斜が見られた

あくまで一例ですが、この時計の場合はベルトの付け根の部分の蓋の上下が斜めになっていますね。
その斜めになっている部分にこじ開けを引っかけると開きやすいことが分かりました。
もし、お使いのはめ込み式の腕時計に溝が見当たらない場合は、影になりやすいベルト付近の裏蓋の側面を確認してみてください。
裏蓋を開ける時のコツは、1㎜程度先端を引っ掛けてテコの原理のようにビール瓶の蓋を開けるようなイメージで並行にクイッ、クイッとゆっくりと行います。
注意点:奥までこじ開けを突き刺すと内部まで傷ついたり、蓋裏にはめているパッキンが切れてしまうので注意が必要です。
※ゴムパッキンは蓋側に付けるタイプと本体側のに付けるタイプに分かれます。
蓋に付けるタイプのものが開けた時に外れた場合は、時計用のグリスを塗布して蓋の内枠にはめ直してください。

こんな形の蓋もあるんだね♠︎
教訓:裏蓋にこじ開けの隙間がないはめ込み式の腕時計は買ってはいけない⁉︎
こじ開けで傷だらけになった腕時計も愛着はありますが、人によってはショックが大きいと思います。
新しく腕時計を購入するときはしっかりと裏蓋の形状を確認しておきましょう。
裏蓋の上下が斜めになっているタイプは何とか差し込んで開けることができますが、360度差し込む隙間がないはめ込み式の腕時計を購入してしまうと手に余ります。

「まず裏蓋を確認すべし」という教訓♠︎

電池交換させてやるものか!という頑なな意思さえ感じる
内蔵電池の取り出し方と電池交換
電池を取り出すときに素手で内部を触り過ぎると指紋跡が残ったり油分で痛むためビニール手袋の着用を推奨です。
ピンセットなどで電池を取り出しますが、ボタン電池の上下は+極と-極になっているので両極を金属で繋ぐとショートします。
電池やバッテリー類は、プラス極とマイナス極を金属や電気を通すもので直接繋いではいけないというのが鉄則です。
ピンセットでボタン電池を取り出すときはときは、ボタン電池の底を上げて取り出します。
形状によっては、スライドさせてはめ込んでいたりするので取り出す方向を確認してください。
金属を使いたくない場合は、プラスチック製のピンセットや爪楊枝も使えます。
ただし、爪楊枝(つまようじ)は、欠けたり折れやすいので異物が内部に残らないように先端にセロテープを巻いた方が安全です。
電池を入れるときはボタン電池の側面を掴んで溝まで運んではめ込みます。
裏蓋の閉め方:はめ込み式の腕時計用「裏蓋閉め器」の使い方

電池を交換を終えると後は閉めるだけですね。
し、しまらない(;・∀・)
手で閉まらなかったので蓋閉め器を購入するのとになりました。はめ込み式の最後の関門ですね。
※手で押せば閉まる腕時計もあると思いますので閉まらなかった場合に用意すれば大丈夫です
はめ込み式腕時計用の「裏蓋閉め器」の使い方は、時計を裏向きに乗せてレバーを下げると裏蓋が閉じます。
腕時計のディスプレイ部分(前面)のサイズ(円周)に合わせて裏蓋閉め機の下側の台を選び、裏蓋のサイズに合わせて上側を選びます。
腕時計を挟むための台は、回すと外せるので腕時計ごとに丁度いいサイズのものと交換できます。
注意点:皮ベルトのようにベルトが繋がっていないタイプは裏蓋閉め器の台に置きやすいのですが、金属製の腕時計に多くみられるベルトが一周繋がっているタイプは、台に置きにくいためピンまたはバネ棒を抜いてベルトを外す必要があります
レバーをゆっくり握って挟むだけなので簡単です。
せーの!
ぎゃああああ

やっちまったですね(´⌯ ̫⌯`)悲しい
内部で寿命を迎えて伸びていたパッキンが歪んで挟まったのでしょうね。

誰ですか、簡単って言ったのは?

予想外の出費だよっ!
このことから学べる教訓:パッキンがある腕時計はパッキンの挟み込みに要注意です
パッキンの交換の良い機会と思って通販で交換品を注文しました。
蓋を閉めたいのに、なんとも締まらない状態ですが埃が入らないように裏蓋閉めてパッキンの着送を待ちます。
▼後日談|パッキンを購入するときに注意するポイント。
✔︎修理・オーバーホール|腕時計の電池を替えても動かない、または数日でまた止まってしまう場合は、内部の機械(ムーブメント)の故障や油切れの可能性があります。
放置すると修理代がさらに高くなることもあるので、一度メーカーや修理専門店で見てもらうのが安心です。
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