気づいたときには、靴底が思った以上にすり減っていることってありますよね。
そんなときに役立つのが、1970年代から発売され、長年にわたって多くの人に愛用され続けている靴の補修剤『シューグー(SHOE GOO)』。
この記事では、無残にすり減ってしまったソールのかかと部分を、『シューグー』を使った補修のやり方&色の種類をまとめています。
お気に入りの靴を少しでも長く履き続けるためのメンテナンス方法として参考にしてみてください。
シューグーの色の種類

シューグー(SHOE GOO)には、主に3色のカラーバリエーションがあるため修理する靴に合わせて色を選べます。付属品:シューグー100g/木製ヘラ/ヤスリ。
▼ブラック(黒色)
▼ホワイト(白色)
▼ナチュラル(輪ゴムや樹液のような薄黄色の半透明色)
どの色がおすすめ?
修理する靴のソールの色と合わせるのが一般的です。
・ブラック:黒いソールに対して補修跡が目立ちにくいため人気です。
・ホワイト:白いスニーカーや白いソールに向きです。
・ナチュラル:完全な透明ではなく、薄黄色の半透明色です。黒や白が合わない靴に対して使えます。
使用体験を踏まえての個人的なオススメは、地面に擦れて汚れることを踏まえて黒色ですが、自分の用途に合わせた色をお選びください。
✔︎白色やナチュラルが、地面に擦れて黒ずむのが気になるときの解決案
シューグーなどの靴用の補修剤で盛った後で、かかと全体用(または、ソール全体用)の補修ゴムを取り付ける。
メリット|地面に擦れるのは補修ゴムになるので、シューグー部分は擦れずに済みます。
また、見た目の身長が数㎜高くなります。
デメリット|補修剤と補修ゴムの隙間を埋める手間と、補修ゴムの費用がかかります。
シューグーの主な用途
▼主な使い方
・かかとのすり減り補修
すり減ったかかと部分を盛って歩きやすさを回復させるのが定番の使い道です。
・靴底の欠けや穴の補修
ソールの小さな欠けや穴を埋めて、悪化や雨水の浸入などを防ぎます。
・ソールの剥がれ補修
剥がれ補修には、スポーツグーやシューグーDFや、靴用ボンドの方が向いています。
・つま先の補強
スケートボードやサッカーなどスポーツの練習で傷みやすいつま先を補強する。

スポーツグーとシューグーDFの違い
シューグーシリーズの中にはスポーツグーやシューグーDFのような透明色もありますが、靴底を盛り直す通常のシューグーとは用途が異なります。
・スポーツグーの用途は、スポーツ用品(ラケット、グローブ、シューズ等)やアウトドア用品の接着・補修・保護(防水、滑り止め)向けの製品です。
・シューグーDFの用途は、主にアッパーとソールの接合部分が剝がれないようにするための補修材です。
アッパーとソールの境目に水、砂、汚れなどが入り込むとはがれやすくなります。なるべく新品の内からシーリング(sealing)することで隙間を埋めて、水、砂、汚れなどの入り込みを防いで長持ちさせるために使われます。
▽スポーツグー(クリア:硬化前は、幼児の時に工作で使うでんぷん糊のような色味、乾くとほぼ透明)
▽シューグーDF
アウトソール全体に塗って新品スニーカーを保護できる?
スニーカー愛好家の間では知られてる新品のスニーカーや高価な靴のアウトソール全体にシューグーを薄く塗り、本体を保護するための犠牲層として使う方法があります。
元のソールの減りを遅らせることができますが、綺麗に剥がせる保証はないのでご注意ください。摩耗が進んだら重ね塗りをする使い方が一般的です。
シューグーは、ゴムなどに対してしっかりと密着・接着するためソールと一体化させるイメージの補修材です。
保護フィルムのように簡単に剥がす用途には向いておらず、完全に硬化した後に無理に剥がそうとすると、本体のソールを傷める可能性があります。
新品の靴底を保護したい場合は、着脱可能なソールプロテクター(貼り付けタイプの保護シートなど)を選ぶ方もおられます。
シューグーを使える素材・使えない素材
【使用出来る素材】
ゴム・天然皮革・人工皮革・布・キャンバス・木・ガラス・金属・コンクリート・プラスティックなど。※但し素材によって使用出来ないものもあります。
【使用出来ない素材】
PET・シリコン・ポリエチレン・発泡スチロールなど。
出典:シューグー使用方法-使用出来る素材/使用出来ない素材
シューグーを使った靴のかかとの盛り直し方
注意点|ゴムや樹脂のアレルギーがある方は、直接触れないように手袋やマスクをご着用ください。
また、シューグー特有の樹脂・合成ゴムや溶剤のニオイなどがあるため、換気をしながら作業を行いましょう。
①靴を洗って汚れを落とす

汚れや砂が付着していると吸着力が落ちたり、補修剤に砂や小石が混じるので綺麗にソールを洗い流します。
1~2日かけて、しっかりと乾いてからシューグーを使いましょう。
②ヤスリで面を荒くしたり整える
ヤスリで表面を粗くする事で吸着力を高めることができます。
何度も張り替える予定の場合は、表面を粗くしていない方がやや剥がしやすいため、ヤスリの使用は個々のお好みに合わせてください。
③はみ出さないようにガードを付ける

はみ出し防止用のガードには、両足に使用するために補修する靴のソールに合った高さと長さに切り出した剝がしやすい素材を用意すると重宝します。
※シューグーがくっつきにくい物(綺麗に剥がしやすいもの)
ガムテープのツヤ面/牛乳パックなどのツヤ面/ポリエチレンのクリアファイル/シリコン製など
それとは反対に、くっつくものは以下のような素材です。
Q: シューグーが着く物はなんですか?
A: ABSプラスチック、アルミ、レンガ、ブリック、カーボンファイバー、生地、コンクリートブロック、コンクリート、銅、グラスファイバー、ガラス、ジーンズ、ワッペン、ラジコン、石、ゴム、鉄、壁紙、ウエットスーツ、木など出典 :http://www.shoegoo.co.jp-F.A.Q-よくある質問-シューグーが着く物はなんですか?
紙ガムテープの表面の剝がしやすさ検証

薄いプラスチックや厚紙に紙ガムテープを貼り付けると、はみ出し防止に使えます。
24時間後に硬化したシューグーをするりと剝がすことができました。
注意点|紙ガムテープの場合は、硬化前の液体シューグーに押し当てていると水分が染み込んだり、内側に曲げると縦ジワができやすいです。
布ガムテープの表面の剝がしやすさ検証

布ガムテープは、硬化前のシューグーの湿気に触れても大丈夫でした。
きめが粗いのでソールのデザインに凹凸があるタイプに合いそうです。

牛乳パックの剝がしやすさ検証

牛乳パックの裏面は、紙ガムテープよりもシワが入り込みにくく、布ガムテープよりも目が細かく、綺麗に剥がすことができます。
入手もお手頃で高さや長さの調整もしやすい点では、コスパ最強でしょうか。
ただし、一度使用すると皺クシャになったり破れたりするのでその都度用意が必要です。
その他、ポリエチレン製のクリアファイルなどの選択肢もありますのでお好みで使い分けて下さい。
ガード(型板)の使い方

はみ出し防止の型板を使用することで踵のラインに合わせて固定できます。
ガードを付ける場合は、養生テープや布ガムテープなどで固定してください。
また、高さを合わせると擦り減った部分に流し込みやすく、ヘラで平らにしやすくなります。
注意点|靴のアッパー・生地の部分にテープを貼り付けてしまうと剥げるおそれがあるため、なるべくソールだけに貼り付けて固定することが望ましいです。
ガードを付けにくい靴の形

靴を横から見たときにソールが曲がっていたり、膨らんでいると隙間ができやすいためガードが無い方が形成しやすいでしょうか。
ガード付けやすい靴の形

踵部分が横から見て直線に近い場合、ガードを付けやすく隙間ができにくいため形成がしやすくなります。
シューグーの使用前に沿わせてみて、有・無のどちらがやりやすそうか確認してみて下さい。隙間が少なく踵の縁に沿っていると理想的です。

ソールの形と色味を選んで靴を購入すると補修しやすいね♪
④ヘラでシューグーを平らにする

補修剤を流し込むコツは、すり減りが多い部分からシューグーを流し込み、ヘラで押し込みながら行うと隙間ができにくいです。
次に、ヘラを使用して平らに伸ばします。
透けて見やすい透明のプラスチックを手頃なサイズに切り出したものをヘラとして使っていますが、お好みで使いやすいものを使用してください。
注意点|シューグーは乾燥すると少し縮むため、削れた部分に対して気持ち程度(少し多め)に盛ると、ちょうど良い仕上がりになります。
※厚みがあるほど、内側が乾きにくいため更に日数がかかります。
ただし、ソールの減りが大きい場合は、一度に厚く盛ると空気が入って隙間ができやすくなります。数回に分けて重ね塗りをする方が、綺麗に仕上がります。
⑤乾燥して固まるのを待つ|硬化の目安時間
28時間経て確認したところ、しっかりと硬化していました。
季節や天候によって差がありますが、硬化不十分にならないように時間を十分にかけてから剥がす方が失敗しにくいです。
シューグーの効果時間の目安は、以下の通りです。
・薄く塗った場合(2~3㎜)・・・・・約12時間
・少し厚く塗った場合(約5~8㎜)・・約24時間
・シューグーを厚めに盛る場合は、2・3回に分けて塗り重ねて下さい。
・乾かす時間が長いほど硬化し、粘着力が強くなります。
引用元:シューグー使用方法-硬化時間(目安として)
⑥乾いたら、はみ出した部分などを整える
▼悪い見本:剥がしにくい素材をガードに使うと下の画像のように張り付いて切らないと剝がせなくなります。

少しでも綺麗に仕上げたい場合は、剥がしやすい素材を使用してください。

失敗しても大丈夫|シューグーは修正できる
補修時に形が歪になったり、埋めが甘ったときでも諦める必要はありません。
シューグーは完全に乾いた後なら、上塗りして形を整えることができます。
実際に整えてみたのが下の写真になります。修正前より滑らかな表面になり、綺麗に仕上がったのではないでしょうか。

ビフォーアフターを比べると多少の補修感は残るものの、ソール交換なしで延命できる応急処置としては十分に頼もしい仕上がりですね。
なお、「具体的なやり直しの手順」については、以下の記事で詳しく解説しています。
手についたシューグーの落とし方

注意書きには、アセトンで落とすことが可能と記載されています。ただし、アレルギーがある場合や肌が弱い場合には使用しないでください。
シューグーの場合は、手に薄くついた程度であれば粗方拭き取ってしまうと硬化するまで然程時間はかかりません。擦り落としたり、ガムテープでも取れます。
シューグーは自然乾燥が良い
シューグーを含む多くの補修剤には溶剤が含まれており、それが蒸発していくことで徐々に硬化していきます。
※補修剤の中には熱湯や熱風で急速に固まるタイプのものも販売されていますが、シューグーやシューズドクターなどの場合は自然乾燥がベターだと感じます。
また、ドライヤーなどの熱風を至近距離から吹きかけてしまうと気泡が表面に出たり、膨張した後で萎むことによりムラや変形が生じる恐れがあるのでご注意ください。
※溶剤には火気厳禁です。

長持ちしてくれたら何よりだね♧

すり減り対策は大事だね。








































