「推しメン」「推し活」「推しロス」『推しマ』など、『推し』という言葉は今や日常でもよく耳にするようになりました。
この記事では、「推し」「推しマ」の意味や使われ方とトラブルの事例を、音声配信や動画配信の視聴体験を元にまとめています。

推し活文化も定着してきたね♪
『推し』の意味と使い方
「推し」とは、自分が応援したい好きな人物・キャラクター・作品などを指します。
また、グループ全体や作品全体を指すときには「箱推し」と呼ばれることもあります。
おし【推し】の解説
他の人にすすめること。また俗に、人にすすめたいほど気に入っている人や物。「推しの主演ドラマ」[補説]アイドルグループの中で最も応援しているメンバーを意味する語「推しメン」が流行したことから、多く、アイドルや俳優などについていう。
出典:推しの意味-goo国語辞書
「推しマ」って何の略?
『推し』とされる人が、SNSなどで名前と共に付けているマーク(絵文字)のことを『推しマーク』(ファンマーク)と呼びます。

「推しマーク」の略で推しマだね‼

推しのお守りは「おしまも」って略されるよね。
推しマークは、どの界隈で使われている?
『推しマーク』は、タレント/歌手/スポーツ選手/作家/絵師/コスプレイヤー/二次元キャラクター/YouTuber・VTuber・ニコニコ動画・X(旧Twitter)・Instagram・TikTok・キャス・Spoon・LIVE配信者など、個人が好きなものを指して幅広く用いられます。
その中でも「推しマーク」は、音声・動画配信界隈での使用頻度が高いです。
何で推しマークを付けるの?
配信者(活動者)が 推しマークを付ける理由
ファンが推しの「推しマーク」を付ける理由
ファンが、推しのマークを付けて応援することから推しマーク=ファンマークとも呼ばれます。
推しマークって誰が付けるの?
推しマークを誰が付けているのかは、大きく2通りに分けられます。

「推しマないんですか?」の要望から途中で付ける人も多いよね♪
推しマーク(ファンマ)を付ける場所|X・SNSの名前とプロフィール

上の画像の場合は、「剣のマーク」が推しマークにあたります。
『推しマーク(ファンマーク)』の位置は、活動者の名前の横に付けられていることが最も多く、次にプロフィール(bio)欄に記載されることが多いです。
また、実際の活動者のプロフィール欄には活動内容やリンクが添付されています。
ファン側の推しマークの位置
視聴者が、活動者のファンであるということをアピールする場合は、視認されやすい名前の横に付けることが多いです。
複数の推しがいる場合の推しマークの配置の仕方
このように推しマを付けて活動者と視聴者が交流する文化がある一方で、あえて「推しマを作らない」「推しマを廃止する」活動者もいます。
推しマークを作らない理由5選
推しマを作らない・廃止する背景には、活動方針やトラブルなどさまざまな理由があります。
①実力や実績に見合わないと感じる
推してくれる方に対して、楽しみや応援する価を提供し、お互いにとって良い関係(WIN-WIN)を目指している配信者も少なくありません。
そのため、自身の実力やファン数を考えると「今の自分にはまだ早い」「不相応だ」と感じて推しマを作らない人もいます。
例|活動を始めたばかりでファンがほとんどおらず、配信をしてもリスナーからの反応がない状況では「推しマを作るのは抵抗がある」と考えてしまう。
②推しマによるトラブルを避けるため
推しマークには、活動者とリスナーの一体感が生まれたり、応援の意思を表現できたりするメリットがあります。
一方で、推しマークをきっかけにトラブルが起きることも少なくありません。
例|アナタの推しマを付けたリスナーが他の配信枠で暴言を吐いてきました。
例のように、自分の推しマを付けたリスナーが、他の配信で暴言を吐いたり、迷惑行為をしたりすると、配信者本人がトラブルに関与していなくても「その人のリスナー」という印象を持たれ、配信者まで悪いイメージを持たれてしまうことがあります。
このように、自分が起こした問題ではなくても、リスナーの言動や嫌がらせによって思わぬ影響を受ける可能性があるため、はじめから推しマを作らない、あるいは途中で廃止する活動者もいます。

同じ制服来てたら、一括りに判断されやすかったりするよね。

誰でもファンになりすますことができるから嫌がらせとかもあるのかな。
外集団均一性効果|自分の所属する内集団の人々は「個々に違う」と感じるのに対し、自分が所属していない外集団には「みんな同じ」と思い込んでしまう心理的偏向があります。
ファンネルや炎上騒動に巻き込まれやすいファン事情
熱狂的なファンは、活動者への強い応援意識を持っていることが多く、時には他者への攻撃や擁護行動につながってしまうことがあります。
例|活動者に対する批判的な発言を見た視聴者が、投稿相手に反論したり、攻撃的な行動を取る。
このような行動は「ファンネル」と表現されることがあり、ファン同士の対立やトラブルに発展する可能性があります。
「ファンネル」という言葉の由来は、二次元作品の兵器から派生したネットスラングであり、本来の意味とは異なる使われ方になっています。ネットスラング上での意味合いは、活動者本人ではなく、そのファンが自発的に他者へ攻撃や擁護を行う状況を指して「ファンネルを飛ばす」と表現されるようになりました。
また、場合によっては活動者自身が共感や話題性を得るために、意図的にファンを刺激して過激な反応を引き出すケースもあります。
その結果、推しマを付けて応援していたファンが、思わぬ争いや批判に巻き込まれることもあります。
そのような抗争を避けるために、推しマを付けずに応援しているファンもおられます。
③ファンに格差を付けない
推しマークを作ることで、付けている人と付けていない人の間に差が生まれることがあります。
例|「推しマを付けている人のほうが熱心なファン」「付けていない人は応援していない」と判断してしまう。
そのため、ファン全員を同じように大切にしたいという考えから、推しマを作らない活動者もいます。
推しに格差をつけないDDファン
推し界隈には、「DD」や「箱推し」という特定の1人だけではなく、複数の推しを応援する人を指す言葉があります。
DDの意味|誰でも大好き(DAREDEMO DAISUKI の略)
推しに格差がない中立的な立場が、トラブルに巻き込まれることもあります。
例|推し同士でトラブルが起きると、それぞれのファン同士が口論に発展する。
同担拒否トラブル
推し活には、「同担拒否」という考え方があります。
同担拒否とは、ライバル心や独占欲などの理由から自分と同じ推しを応援しているファン(同担)を苦手に感じたり、距離を置いたりすることを指します。
推しマを付けていると、他のファンに同担であることが伝わりやすくなります。
そのため、同じ推しを応援する仲間が増えることを喜ぶ人がいる一方で、同担によってトラブルが起こることもあります。
例|同じ推しのファンに対して過剰な対抗意識を持ち、参加したイベントの回数や使った金額を競うように自慢したり、否定したりする。

無言でミュートが平和かな
④世代的に抵抗がある
「推しマーク」という言葉は、主に若者の中で広まったため世代によっては馴染みがなく、推しマを付けることに抵抗を感じる方もいます。
しかし、現在では幅広い世代の配信者・ライバーが活動しており、シニア世代で活躍する方も少なくありません。
若い世代と比べて競合が少ないことや、人生経験を活かした発信ができることは大きな強みです。年齢を理由に躊躇する必要はなく、自分らしい形で活動や交流を楽しむことが大切です。
⑤推しマークを外されると辛い
人の気持ちは移ろいやすく、流行にも終わりがあるように活動を続けていると出会いと別れを何回も経験することがあります。
初めて声をかけてくれたリスナーや、長く応援してくれた方との思い出は記憶に残りやすいものです。
そのような中で、推しマークを外されたり、付けていた方が離れてしまったりすると「自分の活動の需要が無いのでは」と寂しさや悲しみを感じることもあります。
あえて推しマークを作らないことで、リスナーとの距離感を保ち、精神的な負担の軽減につながることもあります。

最推しです!ずっと応援しています。

引き出しから出てきた当時のラブレターみたいな、今は無き当時の気持ちよね。
推しマークを外す時に気まずいファン心理
ファンの視点では、何らかの理由で推しマークを外す際に「応援をやめたと思われるのではないか」「活動者を傷つけてしまうのではないか」と気まずさを感じることがあります。
また、コミュニティ内での交流が深いほど、外すことを負担に感じやすい傾向があります。
推しロス|引退するときにデリケート
推しマークは、活動者とファンをつなぐ目印になる一方で、活動終了や引退の際にはデリケートな問題です。
応援してくれたファンが推しロスを感じたり、推しマークを外すことに寂しさを感じたりする口コミを見ることで、活動者自身も複雑な気持ちになる場合があります。
例|引退や活動休止を決めた際に、「応援してくれた人を悲しませてしまうのではないか」「どう案内すれば負担になりにくいのか」と気まずさや責任を感じてしまう。
こうしたファンや活動者自身の心理的な負担を考え、最初から推しマークを作らない選択をする活動者もいます。

引退よりも無期限の活動休止という表現が増えたね。
推しマークの外し方
上で触れたように、「引退」や「興味が無くなった」「進学、就職、結婚を機に身辺整理をする」などのタイミングで推しマを外すときが訪れることがあります。
外す方法は、各SNSの自分アカウント名やプロフィールに付けていた「推しのマーク」を編集から外すだけで済みます。
解除の操作は簡単なのですが、小規模なコミュニティほど情報が伝わりやすいため心理的なハードルがあります。
正式に事務所に所属している活動者は、社則や契約があるため、親密な関係でもない限り抜けたことを理由に何か言われる可能性は低めです。
それに対して個人活動の場合は、活動者とファンの距離感が近い分、推しマを外したりファンを辞めたりした際に「裏切られた」と捉えられてしまうこともあります。
場合によっては、活動者や交流のあったネット友達から「何で抜けちゃったの?」と連絡が届くこともあるかもしれません。
推してる最中は、距離の近さが楽しさに繋がりやすいものですが、近過ぎると離れる時に重くなることもあるので距離感に気をつける必要があります。
お互いに個人情報は教えないことを徹底することで、ストーカーや流出などの被害を避けることができます。
万が一、何か聞かれたら「リアルの環境が変わったので時間取れなくなりました。今までありがとうございました。こらからも頑張ってください。」のような当たり障りのない回答で済ませるのが無難でしょうか。
それ以上の干渉がある場合は、ミュートを活用しましょう。急にSNSをブロックしてしまうと、相手を刺激することになるので慎重に判断してください。
注意点|ネガティブな理由は、恨みを買いやすいため避けましょう。活動者だけでなく、ネット友達に対してもネガティブな文面になるくらいなら、返信しないの方がよっぽどマシです。
悪く言われたと判断されてしまうと、コミュニティ全体に報告されるリスクもあるため気をつけてください。

特にXやInstagramの場合、100〜1000名くらいのコミュニティは誰が抜けたかも把握しやすいからね。
律儀な視聴者の方の中には、「ご連絡を差し上げるべきか大変迷いましたが、この度、ファンクラブやSNSから離れることといたしました。
これまで楽しい時間を共有させていただき、本当にありがとうございました。
これからもご無理のない範囲で活動をなさってください。返信は不要です。」といった、感謝のお別れメッセージを添えられることもあったり、なかったり。

相手には相手の都合がある、追わぬが華だと思いたい。
推しマークが気持ち悪いと言われた
推しマークを付けることは、ペアルックというより「集団ルック」のような連帯感を生み出すものです。
そのため、独特の熱狂感や「ガチ勢」という強い印象を与えやすく、マークをつけない人やファン文化に馴染みがない人からは、少し敬遠されてることもあります。
しかし、ファン界隈の中では決して珍しいことではありません。
例えると、アミューズメントパークでキャラクターのカチューシャをつけたり、お祭りでお面をかぶったりするのと同じ、文化を楽しむ方法の一つです。
どの界隈も中と外では、温度差があります。
付けるか付けないかは個人の自由なので、過剰に気にせず、自分のスタンスに合わせて楽しむのが何よりです。
推しマークに見えて、推しマじゃない?
一見すると「推しマ」に見えるマークでも、実際には推しマークではなく、ハンドルネームやプロフィールの一部として使用している場合があります。
例|「好きな絵文字だから付けている」「特に意味はなく使っている」「検索で見つけてもらいやすくするため」といった理由で使用している。
※名前(ハンドルネーム)に絵文字や記号が付いていても推しマークとは限りません。
そのため、推しマークかどうかを判断する際は、プロフィールや紹介欄に「〇〇が推しマです」などの記載があるか確認してみてください。

名前の絵文字やイメージからファン間で推しマのように定着することもあるよね。

「くろさき いちご」ならイチゴマークかな?

個人的にはSNSやらなそうな印象が強い!
大切なのは、推しマークがあるかどうかではなく、自分に合った形で推し活を楽しむことです。活動者もファンも無理なく、心地よい距離感で応援できることが何よりですね。
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